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  • iPaaSの導入事例から見るメリットとデメリットを紹介!

    2021.11.08 > 業務効率化

    各部門に合ったシステムを使用するため、部門ごとに提供元の異なるシステムを利用している会社もあるでしょう。しかし、それぞれでシステムを運用していると、連携が難しくなってしまいます。

     

    そこで、複数のシステムを連携するiPaaSの導入を考えている担当者もいるでしょう。

     

    本記事では、iPaaSの導入後のイメージができるように、iPaaSを導入するとどういったことが可能になるのか、業務効率にどのような影響があるのか、実際にiPaaSを導入した企業の事例を紹介します。

     

    【iPaaS】導入した企業の事例

    iPaaSを取り入れることで何が変わるのか、iPaaSを導入した企業の事例をふたつ取り上げます。

     

    Mulesoftの導入事例:株式会社アシックス 

     

    株式会社アシックスは、スポーツ用品の製造や販売を行っている会社です。これまで、マラソンランナーから愛されるロングランのマラソンシューズ、最先端機能を盛り込んだランニングシューズなど、スポーツシューズを中心にさまざまな製品を生み出してきました。

     

    国内では、アシックスの基幹であるスポーツ工学研究所を構えるほか、海外にも多くの関係会社を有しています。

     

    世界的にも知られるようになったアシックスですが、同社では世界に展開するブランドのシステムが独立していることに問題を抱えていました。注文管理や商品管理が独立して行われていたため、一貫したサービスが提供できず、e-コマース事業が伸び悩んでいたのです。

     

    株式アシックスでは、独立して運営されていたシステムの状況を改善するため、大規模組織のシステム統合に定評のあるMulesoftの製品を導入することにしました。

     

    Mulesoftは、「Anypoint Platform」という機械学習ベースによるAPIの設計構築、管理、セキュリティ、再利用などをまとめて行えるシステムです。

     

    株式会社アシックスでは、「Anypoint Platform」を利用して、それぞれの独立したシステムに格納された顧客情報、注文状況、在庫などを新しいプラットフォームに接続できるようにするため、初期段階で10以上の主要な製品管理システムとの接続を実行しました。

    これにより、独立した製品管理システムを統合させた、新しいe-コマースプラットフォームへの移行に成功しています。 

     

    Anyflowの導入事例:キラメックス株式会社

     

    キラメックス株式会社は、IT関連のオンラインプログラミングスクールを運営する会社です。プログラミングなどを学べる「TechAcademy」をはじめ、受講生を対象にした転職支援サービス、法人向けのオンラインIT研修サービスなどの事業を展開しています。

     

    急成長するキラメックス株式会社は、商談の管理に課題を抱えていました。管理体制が会社の成長に追いついておらず、依然として営業マネージャーが個別に状況を確認する体制だったのです。これにより、商談の現状把握に時間を取られるのが大きな問題でした。

     

    そこで、キラメックス株式会社が取り入れたのが、クラウド型のiPaaS「Anyflow」。Anyflowは、API連携ができる、プログラミングが必要ないサービスです。

     

    Anyflowを使うことで、重要な変化のみの通知、完了日の近い商談のTODO漏れ防止、予定登録などオンライン商談の自動化が行えます。

     

    キラメックス株式会社では、Anyflowの導入で12のワークフローを実現しました。結果として、営業マネジメントにかかる作業時間が3分の1にまで減らせたといいます。iPaaSの導入によって、作業の効率化が実現し、作業時間に大きな変化をもたらした事例です。

     

    iPaaSを活用するメリット・デメリット

    前項では、iPaaSを導入した企業の事例を取り上げました。iPaaSの導入によって企業が抱えていたシステム的な問題が解決されました。

     

    それでは、iPaaSの導入は、自社の抱える課題の解決になり得るでしょうか。

     

    ここでは、iPaaSを活用するメリットとデメリットを紹介します。

     

    iPaaSを活用するメリット

     

    iPaaSとよく比較されるものに、RPAがあります。RPAは、ロボティックプロセスオートメーションのことで、作業を自動化する技術です。

     

    業務効率化の手段として注目されているRPAですが、欠点も存在します。デザインの変更に対応できないことです。RPAで自動化を行っている場合、クラウド製品などでデザインに変更があると、人の作業を模倣するRPAでは正常に動作しなくなってしまうことがあります。

     

    システムの仕様変更が行われた場合、RPAを正しく動作させるには、適宜修正を行わなければなりません。

     

    一方、iPaaSは、システムの仕様変更による修正が必要ないサービスです。理由は、iPaaSでは、システムの機能を呼び出したり、情報をやりとりしたりすることが可能な、APIを連携の手段としているため。

     

    iPaaSによれば、システムの変更に影響されることなく、システムを連携させることができます。APIを利用できるものであれば連携できますので、iPaaSの導入でシステムを統合し、社員同士のデータの共有、部署をまたいだ業務に活用することが可能です。

     

    また、iPaaSを活用すれば、必要に応じてシステムにログインし、その都度、目的の情報にアクセスする必要がなくなります。iPaaSを使えば、各システムの機能を切り出して利用できるためです。

     

    また、製品の対応度合いにもよりますが、iPaaSを利用すれば、クラウドやオンプレミスに関係なく、社内のシステムを統合し一元管理することが可能になります。

     

     

    iPaaSを活用するデメリット

     

    iPaaSのデメリットは、システムの統合が公開されたAPIに依存している点にあります。システムの連携やデータの一元管理を行うにあたって、iPaaSは便利なサービスですが、APIが公開されていないシステムとの連携はできません

     

    APIを公開するかどうかはシステム提供元の判断によりますので、APIが非公開のシステムを利用している場合は、iPaaSの導入と既存のシステムのどちらを優先するか、判断に迫られることになります。

     

    iPaaSを優先する場合は、システムを連携させるため、既存のシステムからAPIが公開されているシステムに変更し、データを移行しなければなりません。つまり、iPaaSを導入する前段階として、新システムの導入やデータの移行作業などの工数が発生することになります。

     

    さらに、iPaaSを導入したからといって、希望するようなシステムの統合が図れない可能性がある点もiPaaS活用のデメリットとなるでしょう。

     

    API接続を可能にするコネクタの種類が豊富かどうかは、iPaaS製品ごとに異なるためです。iPaaSの中には、クラウドサービスには強いものの、オンプレミスの接続には弱いものもあります。

     

    既存のシステムには何があるか、システムの形態は何か、システム把握した上で、iPaaS製品を選択していかなければなりません。

     

    iPaaSをご検討ならBlue Tiger Consultingまで!

    利用しているシステムの統合を考えるなら、iPaaSの導入は解決策のひとつになり得るでしょう。しかし、iPaaSの導入が自社にとって適切な方法とは限りません。

     

    iPaaSは、公開されているAPIに依存しているため、連携できないシステムも存在します。場合によっては、システム自体を変更する、あるいはiPaaS以外で解決策を考える必要があるでしょう。

     

    また、iPaaSを導入することになったとしても、さまざまな製品がありますので、自社に合った製品を一から探すのには多大な時間がかかってしまいます。導入実績が豊富なコンサルタントに依頼するのがベストです。

     

    iPaaSを検討されているのであれば、まずはBlue Tiger Consultingへご相談ください。Blue Tiger Consultingは、iPaaS米国大手Celigo社の日本パートナーです

     

    当社では、グローバル展開の支援実績も多数ございます。また、クラウドERPの導入実績も多数ありますので、iPaaS以外のご提案も可能です。

    まとめ

     

    今回は、iPaaSを導入した企業の事例を中心に紹介しました。iPaaSは、システムの統合や一元管理に役立つサービスです。本格的に導入を考えるなら、iPaaSの導入に多数の実績を持つコンサルティングサービスへの相談をおすすめします。

     

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