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IoTの定義とは?効果や活用方法についても解説
2022.03.17 > クラウドERP
近年、注目されている技術のひとつがIoTです。生活やビジネスのいろんなシーンでIoTが活用されており、導入を急ぐ企業も増加しているといわれています。
とはいえ、IoTは新しい技術なので、導入することで業務にどんな変化が生じるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
本記事ではIoTの定義と導入で得られる効果、活用事例について紹介します。
IoTとは、Internet of Thingsを略したもので、日本語に訳すと「モノのインターネット」という意味です。簡単に定義づけると、さまざまなモノがインターネットにつながることです。
インターネットにつながる代表的なモノといえば、PCやスマートフォン、タブレット端末などが挙げられます。
しかし、これらのデバイスをインターネットに接続してできることは限られています。例えば、PCであれば、メールの送受信やウェブサイトの閲覧などが主な利用方法となるでしょう。
IoTを導入すると、多種多様なモノをインターネットに接続できるため、さらに多くのことができるようになり、より高いサービスを生み出すことも可能になるのです。
IoTの導入例としては、身近なものだと、スマートスピーカーや外出先から動かせるお掃除ロボット、インターネット経由で確認できる監視カメラが挙げられます。商業用には、トラフィックモニタリング、アセット状態モニタリングなどがあります。
普及が進んでいるIoTですが、導入することで実際にどんな効果が得られるのでしょうか。IoTを導入することで得られるメリットや効果を紹介します。
IoTで接続されているモノの状態は、センサーによって遠隔地からもチェックできます。例えば、工場であれば機械の稼働状況を遠くから確認する、家庭で利用する場合は自宅の様子を外出先からチェックするといったことが可能です。
また、状態を確認できるだけでなく、遠隔地から操作することもできます。機械の動作を止める、扉を開閉させる、空調を稼働させるといったことが可能になります。
IoT導入によって業務の自動化が促進されるのは、大きなメリットといえるでしょう。
工場でIoTを導入すると、生産ラインの稼働状況を常時チェックし、状況に応じて制御するといったことができます。そのため、稼働の無駄をなくし、プロセス管理などに役立てることができるでしょう。
また、インターネットを通じクラウド上に蓄積されたデータを解析することで、工場の最適化が実現可能となります。そうすることで余剰在庫や余剰人員を抱えることを避けられるため、コスト削減にもつながるのもメリットです。
IoT機器に搭載された各種センサーによって取得された膨大なデータは、クラウド上に蓄積されます。それらのデータを分析などに活用できるのも、IoTを利用することのメリットといえるでしょう。
データ分析を行えば、製造業だと消費者のニーズや製品の改善余地、製品の新たな利用用途などに気づくことができるため経営に活かせます。また、工場内でガスや電気などのエネルギー消費量を解析することで、省エネ対策を講じることも可能となります。
現在、IoTはどのように活用されているのでしょうか。各分野におけるIoTの活用事例を紹介します。
製造業においてもIoTの導入が進められており、生産ラインで多く利用されています。製造業でIoTを導入することで期待されているのが設備稼働率と生産性の向上です。
たとえば、機械にIoTを搭載することで、動きや音、熱や量、振動を検知することができるようになります。温度や振動などの変化から機械の異常をすぐに検知でき、故障する前にメンテナンスや修理が可能になるのです。
生産ラインの機械すべてにIoTを搭載すれば、どの場所で何人の作業員が働いたか可視化することもできるようになります。
現場状況の可視化によって各工程の分析が可能になり、作業効率が低下する原因を発見したり、システムを構築したりして生産性を上げることも可能になるのです。
ECサイト市場の拡大にともない、物流業界では多様なアイテムを少量かつ多頻度で配送することが求められており、その効率化を進めるカギとなるのがIoTの活用です。
物流業界においては、商品の仕分け・保管・ピッキング・出荷といった倉庫内の工程をIoTで管理することで、業務の自動化を最大化して作業員の数を減らすことができています。自動搬送ロボットの採用などがその例です。
また、配送の管理システムにIoTを活用することで、人材を最適な場所に配置したり、状況に応じた最適なルートを見つけたりすることも可能となっています。
将来的には、ドローンなどの無人航空機や自動運転トラックなどによる配送などが実現すれば、物流業界においてIoTはさらに欠かせない技術となっていくことでしょう。
公共交通機関やタクシーの利便性を向上させるためにもIoTは活用されています。
すでに活用されている例のひとつが、バス停に貼られているQRコード入りのステッカーです。
QRコードをスマホで読み取ると、バスのGPSデータを取得し、バスの現在位置がわかります。遅延しているのか、あと何分で到着するのかといった情報を得られるため、バス利用者にとっての利便性が高まりました。
タクシーの配車アプリもIoTの活用事例のひとつです。
それぞれのタクシーがインターネットとつながっていることで、空車がどこにあるのか把握でき、到着までの時間も知ることができます。目的地までの道順をあらかじめ伝えることもできるので、タクシーの運転手と利用者の双方にとって利便性が大きく向上しました。
移動中もリアルタイムでの渋滞や遅延状況を取得できるようになっており、そのときの最適なルートを提案してもらえるのでよりスムーズな移動が可能となっています。
医療分野では、医師と患者それぞれの立場でIoTが活用されています。
患者の体の一部にデバイスを装着することで、その場にいなくても24時間健康状態のモニタリングをすることが可能となっています。また、生体情報のデータを集めることで疾患の早期発見にもつながり、適切な治療を施しやすくなっているといったメリットもあります。
在宅患者へのオンライン診療ができるようになっているのもIoTの活用事例のひとつです。移動時間の削減により、医師はより多くの時間を診療に充てることができるようになりました。
AIやビッグデータを利用して医師の診断の精度を確認するという試みも行われており、誤診を防ぐ、病変の早期発見に役立てるといったことが期待されています。
また、厳格な温度管理が求められる医薬品を24時間リアルタイムで管理するためにもIoTが活用されています。保管中や輸送中の医薬品の状態を可視化することで、トラブルが生じた場合でもすぐに対応でき、適正に流通させることが可能となりました。
農作物を安定的に収穫するには、日射量や土壌の状態、植えるタイミングなどの条件があるため、幅広い知識と経験が必要です。経験が浅いとうまくいかないことが多く、それが農業において新規参入者が増えない、人手が確保できないといった長年の課題となっていました。
しかし、IoTを活用し各種センサーで取得した農作物のデータを分析することで、農業の知識が少なくても高品質な農作物の栽培、収穫ができるようになっています。
ハウス栽培においては、センサーにより日射量や土壌の状態を感知し、水やりのタイミングや量などを算出することが可能です。
また、遠隔地からハウス内の空調や温度の調整ができ、なおかつドローンで農薬散布や収穫も可能なので、生産性の向上にも役立っています。
収穫したあとの農作物の管理にもIoTは活用されており、蓄積されたデータをもとに適切な管理をして出荷することが可能です。
IoTで取得した膨大なデータを一元管理するならクラウドERPがおすすめです。クラウドERPを利用すると、各IoT機器から取得されたデータを一元管理することができ、情報共有や情報分析がしやすくなります。その結果、業務効率の向上が期待できるのがメリットです。
Blue Tiger Consulting(ブルータイガーコンサルティング)なら、経験やノウハウを活かし、最新のクラウドERP導入を支援します。IoTの導入を検討中であれば、同時にクラウドERPの導入も進めていくのがおすすめです。
まずはBlue Tiger Consultingにお気軽にご相談ください。
IoTとは、いろんなモノをインターネットでつなぐことです。IoTを導入すれば、遠隔地からの監視や操作ができる、生産性の向上や削減に役立つ、ビッグデータを活用できるといったメリットがあり、現在さまざまな分野で活用されています。
IoTを導入する際は、クラウドERPの導入も同時に進めましょう。そうすれば、データの一元管理が可能となり、業務効率の向上につながります。