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システムリプレイスとは|4つの移行方式と成功のポイント
2022.01.02 > 業務効率化
社内の古いシステムを、現行の業務に合わせて改善を図るには、システムリプレイスが必要です。本記事では、システムリプレイスについて耳にしたことはあっても、内容がよくわからない方向けに、システムリプレイスの概要と種類、ポイントを解説していきます。
システムリプレイスのリプレイスは、新たに交換する、置き換える、後を引き継ぐなどの意味があります。IT分野におけるシステムリプレイスとは、長く稼働している社内のシステムを、現行の業務や今後の会社の経営方針に沿って、作り変えることです。
システムリプレイスに似た言葉に「マイグレーション」がありますが、マイグレーションは移転を表す言葉で、別環境へのシステムの移行のことを指すため、システムリプレイスとは異なります。
システムリプレイスは、基本的にはシステム基盤を変えず、老朽化した部分を取り換えたり、業務内容に合わせてシステムを入れ替えたりすることです。システムリプレイスによって、動作の改善、システムの安定が図れるようになります。
システムリプレイスは、以下、4つの種類に分けられます。
・一括移行方式
・段階移行方式
・並行移行方式
・パイロット方式
それぞれの概要、メリット、デメリットを解説していきます。
一括移行方式は、現行のシステムを、新しいシステムに一括で入れ替える方式をいいます。システムを一気に入れ替えることになるため、これまでシステムが抱えていた問題を一気に解決することが可能です。
一括移行方式は、システムを全面的に入れ替えるというシンプルな方法です。ほかの方法と比べると入れ替えに手間がかかりません。また、現行システムを引き継がないため、データ連携の必要がなく、移行にかかるコストも少なくなります。
システムの入れ替えを一度に終わらせられるなど、一括移行にはメリットがあります。
一括移行方式のデメリットは、システム入れ替え中にシステムの全機能がストップしてしまうことです。切り替え中はシステムを利用できないため、業務に支障がないタイミングを狙って、システムの入れ替えを計画する必要があります。
また、一括移行方式を選択すると、システムが全面的に入れ替わってしまうことから、入れ替え当初はシステムになじみにくいです。一度に移行することからエラーが発生するリスクも高く、問題が発生したときに一番対処が大変な方法になります。
段階移行方式は、現行のシステムの稼働を維持しつつ、システムのうち問題のある部分だけを新しくする方法です。
一括移行方式のようにシステムを全面的に入れ替える場合であっても、大量のデータを扱っており長時間システムを停止することが困難などの理由から、段階移行方式が採用されることもあります。
先に説明した一括移行方式はシンプルで分かりやすくはありますが、業務環境上、一括移行が難しいシステムが多いため、もっとも現実的な方法です。
段階移行方式のメリットは、一括移行方式のようにシステムを停止する必要がないことです。入れ替えを行うシステムが作業の対象になるため、業務に支障が出にくく、入れ替えも最小限で済むのでエラー箇所も少なく済みます。
段階移行方式でシステムを切り替えている間は、現行のシステムと新しいシステムとを使い分けなければなりません。さらに、切り替えにともないデータの更新や同期が必要なことから、移行に手間がかかり現場の業務負担も重くなります。
さらに、部分的な移行になることから、置き換える部分が多いほど時間もコストもかかるのが難点です。置き換えが複数にわたる場合は、どの順番で置き換えていくかの計画も必要で、どうしても手間や時間がかかってしまいます。
並行移行方式は、現行のシステムを稼働させつつ、新システムを並行して取り入れる方法です。現行のシステムと新しいシステムを同時に稼働させるため、一括移行方式の難点であるシステムストップの期間が発生しません。
段階移行方式と異なり、新しいシステムに入れ替える方法になるので、一括移行方式のアレンジ版ともいえます。
並行移行方式は、現行のシステムをストップさせずに、システムの入れ替えができます。システムをどうしても止められないような業務環境には最適な方法です。
また、並行してシステムを稼働させることから、現行システムと新システムとの比較検証もできます。
新システムに不具合が出たときは、新システムを修正しつつ、現行システムも利用できますので、新システム導入によるリスクを最小限に抑えることが可能です。システムリプレイスの方法の中では、もっともリスクの少ない方法になります。
並行移行方式では、新システムの運用がうまくいくまで、同時にシステムを稼働させなくてはなりません。同時にシステムを稼働させることでコストが二重にかかってしまうほか、管理担当者の負担にもなります。
さらには、切り替え時には現行システムと新システムとの連携が必須となるため、うまく連携させるための工夫も必要です。
パイロット方式は、一部の部門で現行システムから新システムへの切り替えを行い、運用を確認して問題がないと判断した段階で、全部門のシステムを切り替える方法です。一括移行方式と段階移行方式を合わせたようなシステムリプレイスの方式になります。
パイロット方式のメリットは、システムエラーのリスクを局所的にとどめることができること。不具合があっても、運用を全面的に開始する一部門に影響が限られるため、リスクを減らしてシステムリプレイスができます。
パイロット方式のデメリットは、先に新システムに入れ替えた部門で問題が発生しなくても、ほかの部門で不具合が発生する可能性もあること。全面導入時に試験的な稼働を行いますが、部門ごとに性質が異なりますので、全面移行時に問題が生じることもあります。
システムリプレイスでは、会社の状況に合わせて、いかにスムーズにシステムの入れ替えを完了できるかが重要です。システムリプレイスを成功させるために押さえておきたいポイントを紹介します。
システムリプレイスは、現行の業務に合わせてシステムを入れ替えることです。現行システムをただ入れ替えただけでは、業務に適したシステムにならない可能性があります。
システムリプレイスを成功させるためにも、現行システムの問題を把握するだけでなく、優れた機能や運用など維持した方が良い部分も洗い出しておきましょう。維持すべき部分を把握しておくことで、新システムにも不足なく取り入れることができます。
さらに、現行システムのデータやファイル形式、トラブル時の対処法なども把握した上で入れ替えを行うとリプレイスがスムーズです。
システムリプレイスを成功させるには、リプレイス後のシステムを想定した作業内容の定義が必要です。アプリケーションを組み替えるだけでは本当に必要な作業ができなくなる可能性がありますので、定義づけはしっかりしておきましょう。
また、システムの入れ替えにあたっては、当初から多くの予算を割けないケースも多いです。年度をまたいでフェーズ分けし、開発予算を出す方法がよく用いられています。ただし、市場や経営環境は変化しますので、中長期的な計画は難しくなる点に注意が必要です。
Blue Tiger Consulting(ブルータイガーコンサルティング)では、お客様の業務を分析し、システムのスムーズな導入や稼働ができるよう支援しています。最新のクラウドERP業務システムの経験、技術、ノウハウを活かした、最適な業務環境の構築が可能です。
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システムリプレイスを行うにあたっては、どのような方式で進めていくか、どのように要件定義するか、などのほかリプレイスを成功させるための技術や知識が必要です。システムリプレイスを進めたいなら、システム導入の支援専門の会社に相談することをおすすめします。