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在庫管理にはさまざまな課題がある!ERPを導入すると良いワケ
2021.04.29 > 在庫管理業務改善
在庫管理がうまくいかず、頭を悩ませている担当者、経営者も多いのではないでしょうか。在庫管理の問題は、ERPなどシステムを導入することで解決する可能性があります。
今回は在庫管理について、どのような課題があるか整理し、システムやERPの導入で何が変わるのか詳しく解説します。
在庫は、現金化を待つ商品のことです。在庫管理とは、承認の入荷と出荷を記録し、ロケーション管理や棚卸、必要に応じて発注を行い、在庫を適切な量をもつことをいいます。
在庫管理の方法は会社によってさまざまで、紙で管理しているところもあれば、ルールやマニュアルすらもない場合もあるかもしれません。このような適切な状態で管理できていない場合の課題は以下のとおりです。
■人的ミスの発生
記録は、入庫の度、出庫の度に行わなくてはなりません。入出庫の頻度が多く、さまざまな商品を扱っている場合は、一日に記録する数も相当数になるでしょう。記録を人の手に委ねた管理をしている場合、人的ミスが発生しやすく、適切な在庫管理ができなくなる恐れがあります。
■保管場所がわからなくなる
ロケーション管理も在庫管理の作業のひとつです。ロケーションに一定のルールがあれば良いですが、ルールがないと保管場所がわからず、商品を探すのに時間がかかってしまいます。
また、ルールがあっても、保管する場所がいっぱいの場合どうするか決めておかないと、とりあえず置いたつもりが、どこにいったかわからなくなることもあるでしょう。
■適切な在庫を管理できない
適した在庫を抱えることが在庫管理では重要です。適切に管理されていないと、在庫が過多になって劣化が起きたり、在庫が不足して需要に応えられなかったりなどの問題が発生します。
在庫管理システムとは、在庫管理をサポートするシステムです。人的ミス、保管場所の管理、適切な量の在庫の管理など、在庫管理にはさまざまな課題があると説明しました。在庫管理システムを取り入れれば、在庫管理の課題をカバーできる可能性があります。
具体的に、在庫管理システムを取り入れると在庫管理の在り方がどう変化するのか、在庫管理にシステムを取り入れるメリットをいくつか取り上げます。
在庫管理にシステムを導入するメリットのひとつは、正確な管理ができることです。在庫管理システムには入出庫管理機能や検品機能があり、人的なミスを最小限に抑えられるよう、バーコードを発行してシステムと連携させる機能があります。
人が手書きで記録する、データを入力するなど、人的作業や負担が減りますので、より正確な管理が可能です。
また、在庫管理システムなら複数の管理方法に対応できるのもメリットとして挙げられるでしょう。
在庫管理にはさまざまな方法があり、商品の性質に合わせて管理方法を変えている会社もあるかと思います。商品の管理方法とは適しているかもしれませんが、方法が複数あると、管理も複雑です。
システムを取り入れていれば、複数の管理方法に対応させることが可能ですので、管理をより正確に迅速にできます。返品製品の管理にも対応していますので、在庫管理だけでなく、正確な返品管理も可能です。
商品の入庫、出庫を適切に管理することが在庫管理の重要なポイントですが、入庫と出庫を記録するだけでは十分ではありません。
記録した入庫、出庫のデータが間違っている可能性もあります。在庫数に誤りはなくても、商品として扱えない劣化した在庫も見つかるかもしれません。
在庫を適切に管理できるように、在庫を抱える企業の多くは、月に1回は棚卸作業を行っているはずです。棚卸作業は、商品の在庫数が記録と相違ないか、劣化などで価値が下がった商品はないか、商品の在庫量と状態を確認するために実施します。
在庫数や会社の規模にもよりますが、半日または1日かけて棚卸業務を行う会社も多いです。商品の変動が激しい会社では、月1回ではなく、週1回の頻度で棚卸業務を実施しているところもあります。
定期的に発生する作業だからこそ、棚卸業務は効率的に進めていきたいところです。在庫管理システムには、棚卸機能があり、ハンディターミナルとなどと連携させることで、棚卸業務を効率良く進められる機能があります。効率が上れば、棚卸業務での生産性を高めることも可能です。
在庫管理にシステムを取り入れるメリットは、分析ができることにもあります。在庫管理システムを取り入れなくても、記録したデータをもとに分析を行うことは可能です。
しかし、記録をデータに変換したり、分析のための計算を行ったりと、手間がかかります。また、データを入力する際に、誤った値を入力することで、正しい分析ができない可能性も考えられるでしょう。
在庫管理システムなら、システムに付与されている分析機能を使って、データをもとに自動で分析することが可能です。売れ筋商品や死筋商品など、会社が知りたい商品情報をいち早く把握できます。在庫数だけでは知り得なかった、さまざまな情報を取得することが可能です。
システムを取り入れることで、在庫管理だけでなく、商品の分析など、経営に役立つより深い業務につなげられるのも在庫管理にシステムを取り入れるメリットといえるでしょう。
在庫管理には、在庫管理に特化したシステムを取り入れる方法もありますが、ERPの導入もおすすめです。ERPとはそもそも何か、在庫管理にはなぜERPが良いのか解説します。
ERPは、Enterprise Resource Planningを略した言葉です。直訳すると、企業資源計画という意味になります。ERPの本来の意義は、企業の経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報などを一元管理して、有効活用することです。
近年では、企業の基幹となる業務である、生産管理、販売管理、財務管理などの情報を統合して、それぞれの業務をサポートするためのシステムを指すことが増えました。基幹システムや統合基幹業務システムともいわれます。
ただし、正確には、基幹システムと認識されている、基幹業務をサポートするシステムとは異なる点に注意が必要です。基幹システムは、基幹業務の支援を目的としていますが、ERPは基幹業務の情報を一元化して、それぞれの業務で有効活用することを目的としています。
それぞれの業務を経営的な目線で管理できるのがERPです。ERPは、情報を一元化して管理していますので、それぞれの業務で別々のシステムを取り入れるのと異なり、リアルタイムでの情報の把握ができます。
会社の在庫管理には、ERPの導入が適しています。理由は、ERPは幅広い基幹業務をサポートしているため、在庫管理以外の業務にも利用できるためです。ほかの業務の効率化も図れますし、生産性の高い環境を整えるにも役立ちます。
さらに、ERPは、データを一元管理できるさまざまな基幹業務をサポートするシステムです。業務ごとにシステムを取り入れる必要はありません。結果として、システム同士の親和性を気にしなくて済みます。
在庫管理を含め、会社全体の仕事の効率化、生産性の向上を考えるなら、ERPの導入がおすすめです。
ERPの導入を検討されるなら、Blue Tiger Consulting(ブルータイガーコンサルティング)にご相談ください。経験・技術・ノウハウのある弊社なら、自社に合ったERPを選択できるため、自社の業務環境を最適な形に整えることが可能です。
適切な在庫管理のためには、入庫や出庫の記録のほか、ロケーション管理、棚卸、発注など、さまざまな業務を適切に行う必要があります。手作業だと人的ミスなどが発生しやすく正確な管理が難しくなりますので、システムの導入、特に基幹業務全体を管理できるERPがおすすめです。