Top Services Corporate
philosophy
Company Message Information Blog
Contact Recruit

Blog

ブログ

Top - Blog - ロジスティクスと物流の違いを紹介!役割、今後のロジスティクスの活躍を解説

Blog

ブログ

  • ロジスティクスと物流の違いを紹介!役割、今後のロジスティクスの活躍を解説

    2022.03.25 > クラウドERP

    物流業界では重要な役割を担うロジスティクスですが、物流の同義語として使われやすく、2つの違いを細かく認識していない方もいるのではないでしょうか。

    物流とロジスティクスの違いを把握することで、物流業務をどのように効率化していくべきか明確になるでしょう。

    今回は、ロジスティクスの役割や物流との違いについて解説します。

    ロジスティクスと物流の違いは「活動」と「管理」

     

    まずは、同じ意味と勘違いしやすいロジスティクスと物流の違いについて解説します。

    「物流」とは活動のこと

     

    物流とは、供給する側が製造した製品などの物を、需要のあるところに移す過程を意味します。

    しかし、単純に物を運搬して届けるだけが物流の役割ではありません。

    物の流れの中には、以下の6つの機能があり、それぞれが総合的に管理されて初めて物流といえるのです。

    1.輸送

    トラックや船、鉄道、飛行機など、さまざまな移動手段を活用して物を運びます。輸送のほかにも、物を運ぶ意味として「配送」という言葉がありますが、ふたつは別の意味で使われます。

    「輸送」の場合は、長距離で大量の商品を移動する際に使われる言葉です。一方、消費者へ荷物を届けるといった、短距離での移動の場合は「配送」と呼ばれます。

    2.保管

    需要に応じて商品を輸送・配送するまでには、一定の期間保管することが必要です。保管中は破損などが起こらないように、丁寧に管理することも求められます。

    3.包装

    商品自体を、適切な容器や資材で包装します。保管や輸送の際に商品に傷がついたり、破損したりするリスクを軽減させるのが目的です。

    4.システム

    大量の商品を管理するための情報の「システム」で、入出荷日や在庫など物流に関する管理を行います。

    5.流通加工

    流通加工とは、検針や値札付け、ラベル貼りなど商品としての付加価値を高める作業を意味します。

    6.荷役

    積み下ろしや入出庫、ピッキングや仕分け作業など、一般的には倉庫内軽作業とも呼ばれる仕事です。

    「ロジスティクス」とは管理のこと

    ロジスティクスは元々軍隊の用語で、後方支援部隊が前線に物資を供給する仕組みや、活動を意味していました。

    戦争の最中は、必要な兵士や武器、食料などをタイミング良く支給することで、前線の部隊が十分に力を発揮することができます。

    反対に、必要なタイミングで物資が間に合わなかったり、不十分であったりすると、一気に窮地に陥ることもあったでしょう。

    そこから、時代の変化とともに物資の流れにフォーカスした意味合いに変換して使われる言葉となりました。

    現在のロジスティクスの意味は、製品を製造するために必要な材料調達や生産から、消費者に届けるまでの一連の流れを一元管理することです。

    市場の需要と供給に合わせて生産や出荷のバランスを適正に保つことで、生産効率の改善や顧客満足度の向上にもつながります。

    物流業務の効率化を進めていくためには、生産までの流れや輸送などの物流を一元管理して、課題の分析や効率化を図ることが重要です。

    また、物流は企業全体の流れを管理するロジスティクスの一部として位置付けされています。

    ただし、ロジスティクスは企業単体を管理するもので、商品に関わるすべての企業を管理するサプライチェーンマネジメント(SCM)とは区別しなければなりません。

    SCMはすべての企業で行う「仕入れから出荷まで」を表す言葉ですので、ロジスティクスはそのプロセスの一部となります。

    ロジスティクスの役割

    それでは、ロジスティクスの具体的な役割について解説します。

    在庫管理の適正化

     

    需給予測をできる限り正確に行い、必要な生産数や在庫数を把握することは重要なロジスティクスの役割です。

    この予測に基づいて生産計画や在庫管理も行われますので、損失を最小限に抑えて企業の利益を高めるためには必要不可欠といえます。

    ロジスティクスが機能していない場合、不必要な数の生産を行うことになり、需要が少ないと過剰在庫を抱え、仕入れた原材料も無駄になるかもしれません。

    さらに、その状態でほかの製品の需要が高まると、過剰在庫が原因でストックが増やせずに生産効率が悪化し企業の機会損失にもつながるでしょう。

    反対に少な過ぎる生産数や在庫数の場合は、需要があるにも関わらず製品を出荷できずに市場では品切れ状態になります。

    消費者の需要が高まったタイミングで供給できないと、競合から類似品が販売されたり、興味が失われたりする可能性もあるでしょう。

    そのため、品切れや過剰在庫のリスクは適正に抑えることが大切です。

    ロジスティクスで正確な予測と計画が行われることにより、生産性や業務効率の改善が期待できます。

    また、市場調査で得られた情報やデータを参考にして、ニーズの高い分野を新たに開拓することができるかもしれません。

    物流のコストを削減

     

    ロジスティクスによって、非効率な物流の工程や、それによって発生しているコストなどが明確化できます。

    発見した課題を解決して物流や生産を効率化し、必要な業務に対して適切な人材を割り当てるなどして、余分なコストを削減するのもロジスティクスの役割です。

    消費者に届けるまでに行われる、企業内の活動はさまざまで、各部門で不必要な業務やコストが発生している場合があります。

    先ほど紹介したような過剰在庫が起こるだけでも、生産に費やした人件費や仕入れすぎた原材料代、物流の過程で発生する6つの機能すべてに、余分なコストが必要になるでしょう。

    コスト削減のためには、各部門の効率化はもちろん大切ですが、全体が関わり合っている業務も多くあるため、部分的な改善では大きな効果は得られません。

    そこで、ロジスティクスによる一元管理をして、トータルで俯瞰して業務を見直す必要があります。

    企業全体の流れを把握して、課題の根本原因を見つけ出すことも、コスト削減を実現するためには重要です。

    今後はロジスティクスのサプライチェーンをクラウドに

     

    消費者の生活様式は常に変化しており、最近ではネット通販が盛んに行われるようになりました。

    そのため、以前よりも物流には品質とスピードが求められるようになり、今後競合に勝つためにはさらなる効率化が必要です。

    そこで、高品質なサービスを目指すためにも、国が後押ししている物流DX(デジタルトランスフォーメーション)が重要です。

    DXとはデジタル技術を駆使して、課題の解決やビジネスモデルの変革を推進するものを意味します。企業と消費者のお互いにメリットのある取り組みといえます。

    さまざまな業界ではDXがすでに導入されつつあるものの、物流業界はDXへの取り組みが遅れています。国が推進している今だからこそ、まだ取り入れていない場合は、早急にDX導入を検討する必要があるでしょう。

    DXを導入する際はクラウド上で管理が行えるERPシステムがおすすめです。初期費用を抑えつつリモート対応やリアルタイムな情報共有が可能です。

    どのようにERPを導入していくかわからない場合は、ぜひBlue Tiger Consultingへご相談ください。

    さまざまなサービスを比較しつつ、豊富な経験やノウハウから最適なERP導入のアドバイスなども行えます。

    まとめ

    ロジスティクスは、物流の6つの機能も含めて、企業が生産から消費者に製品を届けるまでの流れを一元管理するものです。

    適切に機能することで、在庫管理が適切に行えるようになり、物流にかかるコストの削減にもつながるでしょう。

    ただし、変化する時代に合わせて市場ニーズに対応し続けるために、今後は物流DXによってさらなる効率化を目指すことが重要となります。

    一覧へ戻る