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クラウドERPのカスタマイズとは?費用や5つの導入ポイント
2021.04.11 > クラウドERP
経営者にとって自社の成長は非常に喜ばしいことですが、それに伴いバックオフィス業務も増えて業務管理が複雑になります。そのため、自社の成長を見込んで人事業務全般をスムーズに管理するため、クラウドERPの導入を考えている経営者は多いです。
しかし、ERPのカスタマイズの必要性やリスクをよく理解した上でERPの導入を決めることが大切です。この記事では、企業の成長に比例して増える業務の効率化のためのクラウドERPのカスタマイズについて解説します。
最初に、クラウド上で企業の基幹システムを効率化するクラウドERPにおけるカスタマイズとは、具体的にどのようなことをするのかを説明します。
クラウドERPは企業の業務全体を管理するためのシステムですが、必ずしも自社に適しているとは限りません。そのため、クラウドERPは、自社に適した仕様になるように変更を加えることができます。自社の業務に最適なシステム変更で生産性の向上につなげるのがカスタマイズの目的です。
ただし、クラウドERPをカスタマイズすることで、もともと備わっていたクラウドERPの機能の利点が損なわれてしまうこともあります。独自機能を加えることでバージョンアップの費用や手間も増えるため、カスタマイズを行う際には費用や期間も考慮する必要があります。
クラウドERPのカスタマイズには、高額な費用がかかります。カスタマイズ費用の目安はクラウドERPの導入費用の数倍程度、場合によって数十倍程度はかかるでしょう。
クラウドERPの導入費用の目安として、数百万円程度はかかるため、カスタマイズするとなれば、1,000万円は超えることもあります。自社用にクラウドERPをカスタマイズしようとすればするほど、費用がかさみます。
クラウドERPはオンプレミスERPと比べ、コスト面でのメリットが大きいサービスです。しかし、カスタマイズで費用がかさめばそのメリットが損なわれます。
クラウドERPでは新たな機能を使うためのアドオンが用意されており、これを使用することで機能を追加することが可能です。アドオンによる機能の追加は、システムそのものに変更を加えることなく、自社に合ったアドオンを作って機能を拡張できます。
クラウドERPをカスタマイズする際のメリットとデメリットについて解説していきます。
クラウドERPをカスタマイズのメリットは、主に次の2点です。
クラウドERPでは、カスタマイズiPaaS (iPaaS : クラウドデータ連携ツール「Integration Platform as a Service」の略称)を使用できるのがひとつのメリットです。
基本的に必要な機能を選択して使用する仕組みで、カスタマイズはできませんが、PaaSにより自社内でカスタマイズしたアプリケーションを稼働させることができます。
クラウドERPはオンプレミスERPと比べて、スピーディーに立ち上げることができます。カスタマイズを多く行えばそれだけ時間がかかりますが、最小限にとどめれば工期も短期間で済むでしょう。
必要最小限のカスタマイズにとどめることで、コストメリットに加えて工期の面でもメリットが得られます。
クラウドERPのカスタマイズで注意が必要なデメリットは主に次の2点です。
クラウドERPではプラットフォームをベンダーが管理しています。そのため、カスタマイズを行う際にも、プラットフォームによりシステム要件に制限があるのがデメリットです。
オンプレミスERPと比べると、どうしてもカスタマイズの自由度が低くなってしまいます。
最近ではSaaS(SaaS : Sotware as a Service、ここでERP等クラウドサービスを指す)というパッケージソフト型のクラウドERPが増えてきています。
しかし、SaaSの場合にはカスタマイズをせずに利用することを前提としているパッケージソフトが大半です。そのようなクラウドERPを選択した場合には、自社用にカスタマイズすると多額の費用がかかってしまいます。
クラウドERPを導入してカスタマイズする際には次の5つのポイントが重要です。
最初に何をするためにクラウドERPを導入するのか、目的や目標を明確にしましょう。目的や目標を達成できるかどうかという観点で選ぶことが大切です。
そのためにはすべての部門での課題や業務の現状を把握しておく必要があります。細かな分析も行い、なぜそのような課題を抱えているのか明確化することで、今後の目標なども見えてくるでしょう。
クラウドERPは業務で使用するすべてのデータを一元管理することができるシステムです。しかし、何もかもクラウドERPで行おうとしても上手くいかないこともあります。複雑になりすぎて管理や運用の面で支障が出ることもあるかもしれません。
そのため、クラウドERPで行う業務範囲は限定しておくことで大きな失敗を回避できます。
クラウドERPを選ぶ際には、機能面に目が行きがちです。しかし、機能が充実していてもソリューションが自社の業務に合っていないケースがあります。
そのため、機能だけでなく、自社の業務に合っているかどうかをよく考慮して選ぶことがクラウドERP導入の成功には大切です。ERPを普段よく使用する現場のスタッフから意見を聞き、解決したい課題と解決策を明確化しましょう。
クラウドERPを実際に導入してみてから、イメージしていた機能とは違っていたということもあるかもしれません。導入の際に設定した目的が果たせない可能性や、期待していた運用ができない場合もあるでしょう。
しかしパッケージ化された既製品の中には、トライアル可能なものも多いです。実際に使用してみることで、使用前と使用後の相違、何ができて何ができないのかが分かるでしょう。
そのため、トライアルで実際にクラウドERPを使用してから導入の検討評価することをおすすめします。もし、そのクラウドERPでは目的を果たせないようなら、別のクラウドERPを選びましょう。
クラウドERPを導入した後でも、多少のカスタマイズが必要になります。経営者やIT担当者が現場の業務についてあまりよく分かっていないと、何度もカスタマイズすることになり、手間がかかります。
効率的にクラウドERPをカスタマイズするためには、組織全体で協力して社内体制を整えておく必要があります。社内体制を整えることで最小限のカスタマイズをするだけで済むため、スピーディーなクラウドERP導入につながるでしょう。
どのクラウドERPが自社に合っているのか分からず、導入に踏み切れない経営者の方もいるでしょう。ERP導入には多額の費用がかかるため、失敗は極力避けたいところです。
自社に合ったクラウドERPを探すには、ERP業者のサービスやサポート範囲、実績などを比較する必要があります。複数のERP業者を比較することで、ERP業者の特徴を知り、自社に最適なERPを選ぶことができるでしょう。
ただ、ERPを利用したことがない方が複数のERP業者を比較しても、ERP業者の具体的な違いがよく分からないことが多いです。十分に比較検討してみたが、導入後に自社にあまり合わないことに気づくケースも少なくないです。
そこで、自社に合ったクラウドERPを探すのが難しければ、Blue Tiger Consulting(ブルータイガーコンサルティング)がおすすめです。
Blue Tiger Consulting は、クラウドERPのテクノロジーやビジネスプロセスの豊富な知識で企業をサポートする代理店であるため、効率的にさまざまなERP業者を比較できます。ERP業者の相違点や強みの説明や、ビジネス視点で企業の課題解決の提案を行い、自社に合う最適なERPを探すサポートが可能です。
クラウドERPを導入したいと考えつつも、どの業者が自社に合うのか分からない場合には、ぜひBlue Tiger Consulting にご相談ください。
クラウドERPをカスタマイズする際には、多額の費用がかかるため、慎重に行わなければなりません。クラウドERP導入の目的や業務範囲を明確化した上で、自社に合ったシステムを選ぶ必要があります。
しかし、これまでERPを使っていなかった企業で、自社に合うERPを探し当てるのは難しいです。失敗しないためには、代理店に相談しながら自社にあったERPを探すことをおすすめします。